最近、TOYOTAなどの日系企業は、日本政府が支援する6Gアライアンスへの参加を発表した。
TOYOTAが通信標準の策定への関与は驚くべきことではない。TOYOTAは潜在的な技術方向に少しでも投資するための十分な休眠資源がある。
TOYOTAは水素動力、純電気自動車、ハイブリッド車、全固体電池、自動運転、さらには基盤となるICTの技術仕様にも投資し、ほぼすべてのサーキットにTOYOTAが参加している。
6Gの見通しは魅力的である。その速度は現在使用されている5Gの10倍以上速くなり、遠隔手術とL4以上の自動運転データサービスをサポートできる。
TOYOTAが政府主導の6Gアライアンスに参加したのは、使用シーンから6G技術の方向性に少しでも介入し、6G技術を自分たちの戦略の方向性に合わせるたいからである。
5Gをベースに、6Gは全世界のデジタル化をサポートし、AIとの結びつきがより緊密になり、知恵のユビキタスが可能になる。6Gが直面する技術的な難点はスペクトルにある。
現在は高周波の「テラヘルツ」とより高周波の「可視光通信」しか使えず、両方の損失はミリ波よりも大きいが、両方のアンテナアレイのサイズが小さく、可視光チップの開発がまだ熟達していない。一方、SoftBank、TOYOTA、NECは次世代の光チップを開発している。
もう一つの方向性が「Tianlian」システムである。即ち、大量の低軌道衛星を利用し、天地一体化のネットワークを構築し、グローバル通信ネットワークの3次元「ユビキタスカバー」を実現する。然し、このエンドツーエンドの多周波・マルチネット統合は、技術的な難易度が非常に高いである。
公開資料によると、TOYOTAはICT基盤技術における蓄積が基本的にない。然し、TOYOTAとその子会社およびサプライヤーは、感知(センサー+データソリューション+プレフュージョン)能力における大きな成果を上げている。
感知-通信-計算の一体化は、6G応用シーンの特徴である。この特徴から見ると、TOYOTAが6G標準の策定に参加することは、資金とシーン技術のサポートを提供できるだけでなく、感知分野でも重要な貢献を果たすことができる。
現在のワイヤレスネットワークの重要なテクノロジーとして、AIはコアネットワーク、アクセスネットワークの物理層に浸透しつつあり、さらにはプロトコルスタックの高層まで到達している。
一方、TOYOTA研究院(TRI)は、物理層でAIを活用してエンドツーエンドのリンクを設計する能力を持っている。TOYOTAが2016年にTRIを設立した時点では、その技術がいつの日か6Gネットワーク技術で役割を果たすこととはまったく予想できなかった。
5Gにおけるクラウドコンピューティング、自動運転シーンの発展が遅れているのは、5G技術の工程化に欠陥があるからである。日本は6Gの開発を急いでいるが、主に5Gから落後した局面を取り戻そうとしている。
今回、TOYOTAはリーダー企業やシステムインテグレーターとしてではなく、重要な研究開発機関として参加する。これは特別な一回であり、TOYOTAが自身の投資見通しを検証する機会でもある。
サイバトロンのウェブサイト:http://jp.cnqcr.com/