自動車人/張恒
秋の到来と共に、全世界が新型ウイルスの第２波の反撃に遭う。パリ時間の9月21日23:00の時点で、報告されたヨーロッパ全域新型コロナウイルスの感染者数は4816605例、米国は7029245例が確認された。この影響を受け、全世界の株式市場がブラックマンデーを迎え、欧米株式市場は急落した。
英国のBoris Johnson首相は18日、英国が第２波のウイルス拡散を受けているとし、一部の重度感染地域では、都市封鎖を再考せざるを得ないと語った。STOXX Europe、FTSE、FCHI、FTMIBは其々-3.56%、-3.52%、-3.68%、-3.42%の下落幅で取引を閉め、GDAXIは-4.31%を記録した。
米国株式市場は取引開始直後急落を始め、以前と異なり、DJIAが最も大きな打撃を受け、-1.84%で取引を終えた。DJIAは主に伝統的産業が含まれ、殆どは循環株になる、NASDAQはハイテク株によって表される。DJIAの下落幅が大きいということは、投資家は景気回復に対して悲観的であり、循環株の保有を減らしたこと意味する。9月21日、下落幅が最も小さかったのが'中国概念株'だったことも、中国が世界で最もウイルス抑制効果を見せた国であることの理解だ。
米国の株価は3月の激落以来、伝統自動車企業が取引開始直後に下落したのは異例だ。GMが-4.76%、Fordが-4.98%、F.I.A.T.が-3.51%、ニューヨーク証券取引所で上場したToyotaが-2.26%で取引を終えた。新エネルギー自動車に関して、テスラの勢いはまだ異なり、最初の下落から一転し、当日最終的に1.64%上昇した。
'中国概念株'の自動車製造新勢力も低迷だった、NIOは-3.09%、理想自動車は-3.52%、小鵬自動車は-3.97%で取引を閉めた。'中国概念株'の内トップレベルの市場価値を持つ企業、例えばAlibaba、JD、PDD、NTESの株価は上昇を記録した。
中国のウイルス抑制効果により、A株は午前に下落せず、午後から売りの勢いが徐々に強まり、上海総合指数は-1.29%、創業セクターは-0.53%で取引を終えた。医療保健、日用化学工業、医薬品はセクターの上位となり、グローバル的ウイルス拡散が資金選好に大きな影響を及ぼしたことを示している。同様で、運送、船舶、化学工業、石炭、自動車などの循環株は大きい下落幅を記録した。自動車セクターは-2.09%下落した。
自動車セクターで下落幅が大きい企業は：広匯自動車-が5.70%、均勝電子が-5.09%、中国重汽が-3.16%、JMCが-3.13%、長城自動車が-2.75%、広汽集団が-2.57%、Weichai Powerが-2.38%を記録した。一方、BYDは0.95%上昇の勢いを見せ、BYDのH株は同日3.91%高騰した。
自動車セクターの下落は香港株式市場でさらに激しかった、長城自動車H株が-6.61%、広汽集団H株が-5.18%、福耀ガラスH株が-4.43%、吉利自動車H株が-4.37%を記録した。
資本は景気が好転すると判断した場合、自動車株が代表する循環株を買い、ハイテク株を売るシナリオとなる。逆に、景気回復が期待に及ばないと判断されると、自動車を含めた循環株を売却し、ハイテク株を選好する、循環株よりも優れたパフォーマンスを表す。
幸いなニュースは、9月22日にヨーロッパの株価指数はある程度の反騰を見せた。人類は3四半期にわたって、新型ウイルスと共存し、ウイルスの拡散や変異と伴い、致死率は低下し続けている。同時に、新型ウイルスに関する理解とワクチンの開発も順調に進んでいる。資本市場の風向転換については、ウイルスの進捗に大きく依存する。
