自動車人/張恒
北京時間6月28日午前2:00、世界中で確認された「新型コロナウィルス」の感染者は1000万人に達した。 ブリッジ・ウォーターは、米国株が「失われた10年」に直面する可能性があると警告した。
6月26日、ダウ平均は2.84%安、ナスダックは2.59%安。 ダウ平均は過去3営業日で計4.36%下落した。 同じ期間に、ドイツのDAX指数、英国のFTSE 100、フランスのCAC40はいずれも2%以上下落した。
アジア側では、日経平均は同時期にわずか0.61%下落し、韓国総合指数は0.16%、上海総合指数は0.4%、GEMは2.72%、ハンセン指数は0.38%下落した。
英5年債は過去最低に下落し、ドルは上昇し、黄金は小幅に上昇し、原油は急落した。 これらの現象は、資金が安全を追及し、リスクを回避する動きのように見える。
この理由は２つあると思われる。一つは、新型コロナウィルスの感染拡大が世界的に新たな段階に入り、世界経済の落ち込みが避けられないこと。もう一つは、世界範囲の金融緩和によって、主要経済国の株式市場が高騰したが、経済基盤が高すぎる資産価格を支え切れるものではないことだ。 ブリッジ・ウォーターだけでなく、IMFも、世界の株式市場が第2回の暴落に直面するではと考えている。
焦点は、6月10日から米国では、新型コロナウィルスの感染状況がリバウンドしているものの、経済指標も資本市場もその影響を受けた気配はい。6月24日から27日にかけて、米国で新たに確認された人数は16万5千人に達した。 それに対して、3月31日時点，米国の感染確認人数の合計も16万5千人にすぎなかった。
このため、多くの地域では、政策を再調整せざるをえなくなっている。米国ワシントン州は経済の再開計画を停止すると発表した。配信時点では、米国では経済再開の停止を発表したのは12の州まで上った。これにより、投資家は現在の戦略を見直せざるを得なくなった。
中国は新型コロナウィルスの感染抑制に成功し、経済が回復しつつある。中国国家統計局が発表した最新のデータによると、5月末時点、工業企業の総利益は5823億4000万元で、前年同期比6.0%増。その前の4月は4.3%減だった。 同局の分析によると、成長の要因は3つがある。１、コスト上昇の圧力が著しく緩和された。２、工業製品の価格変動が企業の利益額を高めた。３、石油加工、電力、化学、鉄鋼などの主要産業における利益が明らかに改善されたと説明した。
2020年下半期、中国における乗用車市場の成長率は+4%で、2021年が自動車買換えの年となり、市場は成長サイクルに戻るという予測がある。第2四半期の乗用車市場が予想を上回るペースで回復したため、下半期が期待される。 2021年には、2009年度の車が廃車となった後の買換えピークと2016年の中古車を交換するピークを迎えると思われる。 2009年と2016年は、中国の自動車市場の高速成長期だった。
また、今後の2年間は、ローカル部品メーカーがマーケットインするための重要な年となる見方もある。新型コロナウィルスの感染が拡大する中、各国の自動車メーカーは相次いで軸足を中国にシフトしている。 また、中国以外において、製造業の復活が予想より遅れており、世界的に貿易活動に支障があり、合弁メーカーは、中国ローカル企業を代替の部品サプライヤーとして探し求めている。VWは、高品質製品をつくれる部品サプライヤーを海外に持ち込むことさえしている。トヨタも中国戦略を加速させているため、ローカルメーカーには数千万規模の周辺部品市場の扉が開かれるだろう。
世界的に経済・貿易が減速する中、特にテスラが中国への進出から見ると、決定権がある企業の上層部が産業チェーンによる勝ち取りを望んでいることがわかる。彼らはテスラ製品の部品の100%現地調達をだけ早く実現するよう促している。 産業チェーンの能力が向上できれば、自動車強国としての基盤が築かれると思われる。そうすれば、国際的なブランドに対抗できる独立したブランドを育成することは、遅かれ早かれ起こることであろう。
