自動車人/呉毓
ホンダは、第3世代の電気自動車プラットフォームとUltiumバッテリーを共有することにGMと合意した。 中国市場では、共同調達により規模のメリットが再び増幅される。
GMのグローバル執行副総裁兼GM中国の総裁であるべリセット(Julian Blissett)氏はインタビューで、柔軟性の高い第3世代のグローバル電気自動車プラットフォームが中国市場に導入されると述べた。コネクテッドで自動化された巨大な波を迎える中、変革の準備をしようとする自動車メーカーにとって、テクノロジープラットフォームは以前のまま、重要な役割になるのだろうか。
ドイツの自動車メーカーの戦略的計画を担当するトゥナ(仮名)は、従来の燃料車にしても、電気自動車にしても、共有できるプラットフォームの最大のメリットはコストの抑制にあると述べた。態度がシビアで、プロセス指向の従来の自動車企業は、共有できる技術プラットフォームを採用することで、R&Dと検証のコストを最大、約30%まで節約できると同時、新製品を市場に投入するサイクルを短縮できる。
電動化への移行において、自動車メーカーは独自の「未来プラットフォーム」を立ち上げたり、電気自動車専用のプラットフォームを開発したり、従来の燃料車や電気自動車と互換性のあるプラットフォームを構築したりしている。 比較すると、専用的なプラットフォームは、電気自動車の性能を発揮し、将来の技術との互換性を促進させるものだが、互換性のあるプラットフォームは、絶対的なコスト優位性を持っている。
高級車ブランドでは、アウディは大きな柔軟性を示す - アウディe-tron GTとポルシェTaycanはJ1 Performanceプラットフォームを共有し、アウディQ4 e-tronはフォルクスワーゲン、シヤットとMEBプラットフォームを共有し、アウディe-tronは第3世代カイエンとMLBevoプラットフォームを共有している。これ以外、まもなく登場するPPEプラットフォームもある。
中国ブランドでは、広州汽車(GAC)はGEP、長城汽車はMEプラットフォームを持っている。前者は、異なるボディフォーム、異なるボディサイズの柔軟性にもっと重点を置いており、同時にインテリジェントな運転を考慮した。Aion LXがその代表作だ。後者はスペース効率、全体的な軽量化にもっと注意を払う。オイラーの効率的な航続能力は、最良の証拠だ。
GMの第3世代グローバル電気自動車プラットフォームはバッテリーシステム(同時に登場するUltiumバッテリー)に「依存」している。 詳細を知るエンジニアの1人は、Ultiumバッテリーは、バッテリーのエネルギーを高め、バッテリーレイアウトを最適化するのと並行して、バッテリーを水平または垂直に積み重ねることができる一方で、前輪駆動、後輪駆動、全輪駆動を同時にサポートできる新しいプラットフォームの柔軟性を高めると述べた。
現在、GMの電気自動車はLG化学のパワーバッテリーを調達しており、中国で生産されたハイブリッド現在、GMブランド参加の純電気自動車はすべてLG化学のバッテリーを採用しているが、中国で現地生産しているハイブリッド車にはLGのバッテリーを採用していない。R&Dのスタッフは、現地調達したバッテリーがLG化学の製品レベルに達していないと考えており、製品性能を制限したと少しながら不満を漏らした。
ホンダとGMも第3世代の電気自動車プラットフォームとUltiumバッテリーを共有することにに合意した。しかし、インテリアデザインスタイルをそれぞれに行い、走行特性をもそれぞれ自社の独立した仕様にした。 これは、GMが寧徳時代を好む理由の1つとなりかねない。中国市場では、共同調達は、規模のメリットを再び増幅させるだろう。
電動化分野では、GMとホンダは、燃料電池、電動化、自動運転、シェアリング車両「Cruise Origin」の研究開発などにおいて、緊密な協力関係を維持している。 ホンダは、自動化技術の研究開発の一環として、OnStarテクノロジーを電気自動車の2車種に導入し、HondaLinkとシームレスに統合させる計画だ。
モジュール型プラットフォームを採用することでコストの削減が可能になり、ホンダと共有することで技術の「障壁」を確立することも可能になり、喜んで手を組まない理由はないであろう。