2020年には、トヨタは競合他社よりも早く中国での事業を回復しています。これはある程度中国での合弁会社の卓越した業績によるものです。
一汽トヨタを例として、今年の過去11か月を統計して、716,000台の販売業績を達成し、前年比6%増で、業界を13%リードしました。2020年の業績指標を完成することに疑いもありません。
言うまでもなく、「中国市場が最も重要である」というのはトヨタのスローガンや宣言だけでなく、実際の販売数と未来を意味しています。
先日一汽トヨタは、「ユーザーを中心に、デジタル化を後押し」とするアップグレード戦略を発表し、アップグレードを加速させ、早期転換を図りたい考えです。2022年までに年間販売台数が100万台を上回り、顧客数が1,000万人を超え、年間売上高が1,000億人民元を超える自動車メーカーになる新しい目標を掲げました。ほぼ同じ時期に、広汽トヨタも年間100万台の販売目標を設定しました。
2020年、新型コロナは雨雲のように迫ってきて、市場や業界に多大な影響を与えました。トヨタの中国での合弁会社は、業界市場をはるかに超えて販売量を増やしただけでなく、経営の品質も優れており、在庫指数や代理店の収益性も市場平均を上回っています。今年、中国におけるトヨタの市場シェアは2%増加しました。
2021年、トヨタの2つの合弁会社は、グローバル製品の導入を加速し、新エネルギー車の種類を拡大し続けます。今後2年間で、燃料、ハイブリッド、プラグインハイブリッド、純電気、水素エネルギーを含む5つの駆動力によるほぼ20種の新車を発売する予定です。
中でも、世界初発売のALLIONが最も目を引きます。ALLIONは、トヨタのTNGAフレームワークの利点を生かし、真に中国専用のグローバル戦略車種だと言えます。「中国市場が最も重要である」というトヨタの取り組みを代表するものでもあります。それに、トヨタモータースポーツのGRフラッグシップ車種であるTOYOTA SUPRAも受注しております。
新エネルギー車の布石に注目すべきです。中国で初めて量産の電気自動車を広げる自動車メーカーとして、早くも2005年にプリウスを導入しました。2020年までに、一汽トヨタのハイブリッド車の累計販売実績は33万台を超え、中国で最も売れているハイブリッド車になっています。
2020年、トヨタの電動車種は売上高の15%以上を占めています。中国におけるトヨタの200万台の販売数の中で、新エネルギー車が多国籍自動車会社においてトップシェアを占めることは確かです。新エネルギー車はすでに実績を上げ、トヨタの新しい成長ポイントになるでしょう。(自動車人/管宏業)