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“Camry現象”を再解釈

自動車人 2020-12-12 18:00:00 著者:管宏業

中国自動車市場には、時代変革の中で変動しない、技術革新で遅れを取らない“現象級”モデルがある。ToyotaのCamryがその一つだ。

2020年11月、第8世代Camryの端末販売量は20022台で、前年比23%増加し、過去最高の販売記録を更新した。1月から11月まで、累計販売は166540台に達し、市場占有率12.5%により、細分化市場で優位性を確保した。2020年、中国自動車市場ミドルハイエンドモデルを購入する8人のうち、1人がCamryを選んだ。
 

数量と規模の観点から、ミドルハイエンドモデルはもはや市場の上位圏を外れた。しかし、ブランドの影響力と市場関連性については、依然として支配的な位置を占めている。2020年中国自動車市場、米国、フランス、韓国製が相次いで衰退する一方、日系Toyotaは大々的に進歩を遂げたのは、ミドルハイエンドモデルの強弱さに深い関連がある。市場がどのように変わっても、中国自動車市場 “ミドルハイエンド市場を手に入れた者は天下を得る”ことは継続的に有効だ。

Toyota TNGAを巡って中国に初導入した戦略モデルとして、発売してから3年を経た第8世代Camryは、システム再構築を告げた:ミドルハイエンドの価値と購買ロジックを変え、Toyotaブランドが中国で進化するプロセスに助力し、GAC Toyotaが新たなゴールデンサイクルに邁進することを加速させた。
 

月間二万台の販売実績は、Camryの新記録に花を添えることだ。実際、2006年国産化して以来、Camryは脚光を浴び続けていた。

2006年、GAC Toyotaは南沙に定着し、初の国産モデルとして第6世代Camryが堂々と誕生した、“佳美から由来、佳美より高い”をスローガンに、発売初年度から記録を樹立し、GAC Toyotaが“稼働した年に利益を創出”という優れた結果を導いた。
 

注目に値することは、月間二万台の販売実績を遂げたCamryは、量的跳躍だけでなく、販売の中身においても、質的突破を遂げた。

第一は製品構成の高級化だ、累積販売実績野中、2.5Lとハイブリッドモデルが55%を占め、“高い価格帯ほどよく売れる”市場現象を作った。第二は端末販売価格の高級化だ、統計によると、今年1月から11月まで、月間端末販売価格が20万人民元を超える唯一のモデルはCamryであり、このうち、20万人民元以上のハイエンドモデルの販売は57%を占めた。
 

製品構成及び端末販売価格の高級化、即ち“ダブルハイ”による自動車市場に及ぼす影響は深刻かつ広範囲だ。第一、Camryは今まで中国市場にドイツ系自動車の支配的な局面を打ち破った、第三者機構のデータによると、2020年、第8世代Camryの端末販売価格はドイツ系主要競合企業より平均8~10%高く、これはかつてなかったことだ。第二、第8世代Camryは量産車ブランドとして、高級ブランドと競争する能力を持ち始め、差別がはっきり付いていたブランドのけじめは崩れ始めた。

ブランド価値を大きく上昇させ、ユーザーの評判も大いに向上した2020年、新たな“Camry現象”が浮上した。(自動車人/管宏業)

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