自動車人/張恒
10月29日、中国A株式市場上海総合指数は0.11%上昇した、この中で、自動車セクターは2.35%向上で産業部門3位にランクインした。完成車上場企業係数は特に目たった、華域汽車、JMCはストップ高を記録し、GACは9.66%上昇で取引を終了した。
数日前、フランス大統領Macron氏はテレビスピーチを行い、ウイルス再流行を対応するため、フランスは30日から一ヵ月間、全国的なシャットダウンを実施すると報告した。その後、ドイツも一部地域のシャットダウンを宣言した。この影響を受け、欧米株式市場は急落した。フランス株式市場は10月27日1.77%下落後、28日は更に3.37%下落した。ドイツ株式市場は4日連続下落し、累積下落幅は8.2%にとなった。欧州資本市場の不況と伴い、28日米国株式市場DJIAとNASDAQは、其々3.43%と3.77%下落した。
中国A株上海総合指数は3日連続、第二市場は4日連続向上を記録した。株価変動はウイルス再流行が影響要因であったため、曾てグローバル市場を追いかけてきた中国株式市場が向上を記録するのも当たり前だ。
10月29日、中国A株上海総合指数は0.11%上昇、第二市場は1.10%向上した。産業別ランキングでは、自動車セクターが2.35%増の 3位を記録した。完成車企業が普遍的に上昇を実現し、華域汽車とJMCはストップ高、GACは9.66%上昇で取引を終了した。その他、大幅上昇を記録した企業は：金龍自動車が5.37%、SAICが4.51%、BYDが4.47%、CNHTCが4.37%上昇した。
《自動車人》は当初、完成車企業を中心となる自動車産業の好調要因は、循環株の上昇だと考えていた、インフラ投資の伸び率が予想を下回り、金利高騰の所以、循環株上昇のロジックは最早通じなくなる。しかし、銀行、不動産、インフラ、交通運輸セクターが低迷しているにもかかわらず、自動車業界はトレンドに逆らう独自的な向上経路に乗り、完成車株価は依然として上昇する見通しだ。例えば、長城汽車、BYD、華域汽車の株価は相次いで史上最高値を更新していた。
10月28日、グローバル株式市場が尽く落ち込むにつれ、A株も停滞する中で、自動車製造企業は僅かの好調を表したセクターであった。これは、冬場にグローバル的再流行するウイルスのリスクに、中国実体経済のディレバレッジングの影響があったにもかかわらず、自動車業界の将来に対する投資家の期待が表している。
一部の機構が挙げた乗用車の強勢成長要因として：第一、輸出が予想を上回り、消費者信頼を回復させた。第二、高級消費に対する需要増と高級車減価により、中、高級車販売が大幅増加した。第三、北京モーターショーで公開された最新モデルが10月に発売され、販売効果を更に牽引した。第四、人民元高騰により、合弁ブランドの販促及び年末販売勢いを間接的に促進した。
前3期の中国自動車販売データの観点から、《自動車人》は2020年の総合販売量が2019年を上回り、前年比プラス成長を遂げると考える。強勢な製品サイクルに属する完成車企業は、今後も好調な売れ行きを続けていくことは明らかだ。資本市場では、優秀な完成車株は依然として投資家に選好されている。
