自動車人/呉毓
我々が燃料車を購入する際に、カラー、配置、安全面を重視する、電気車購入について、主に走行距離、充電時間、充電パイルの位置などを気にする。200km、400km〜500、700km……航続距離の大躍進は、本当に心の不安を解消できるだろうか。
第16回北京国際モーターショーでは、Xiaopeng、LYNK&COはが其々700km航続距離のモデルを披露した、ARCFOX-αT、HiPhiも600km以上の航続距離を誇示した。Nissan AriyaとFord ustang Mach-E、航続距離は両方共WLTPと表記し、前者の航続距離が610km、後者は592km——NEDC基準に換算すると、この航続距離は少なくとも20%引き上げることが可能。
自動車企業が次々と高航続距離を誇る電気自動車を提出する事は、明らかに“航続距離最優” とする消費市場からの影響がある、しかし、700km以上の航続距離は本当に必須なのか。車を選ぶ際に何か前提となるのか。
DIDI出行が発表した中国主要都市“都市半径”ランキングでは、上位3位である北京、上海、深センの都市移動半径は、其々31.7km、30.8km、30.5kmに止まった。ランキング15位以降の重慶、武漢、南京の移動半径は25km前後であり、瀋陽、西安、石家荘、済南、太原は20km未満だ。
中国国家エネルギー局の統計によると、2020年6月末まで、中国の充電パイル保有量が132.2万個に達し、中に包含された公共充電パイルが55.8万個、世界最大の保有量を記録した。また、中国国家発展改革委員会の統計では、2019年末まで、中国404個都市に充電ステーションが設置され、“十横十縦二環”の充電ネットワークの形成は、公共交通、物流輸送、個人利用などの充電需要に満たせると報告した。
10月9日に開かれた中国国務院常務会議では、《新エネルギー自動車産業発展計画》が議決され、特に充換電と水素燃料補給などのインフラ構築の強化、高速充電機能を持つ高速道路と都市農村の公共充電ネットワークの形成の加速化を強調した。
相対的に、充電サービスのデジタル化とインテリジェント化のレベル向上は、中国市場の消費環境に適合するだけでなく、“ニューインフラ”の本来的意図にも合致し、消費側の問題を解消させ、より豊な業態構築にも役たつ。
新エネルギーインフラ投資家は、ガソリンスタンドの競争が確実に再起されたと話し、使用者の給油行動も、気楽に寄る、ナビゲーションに頼る、会員カードに束縛、ブランドに左右されるなどのプロセスを踏まえ、充電ステーションや充電パイルの投資者もこれらの消費特徴を参考すべきだと語った。Internet plusが中国消費において重要な支えとまった今、充電ステーションやパイルの投資は、消費体験を高めるだけでなく、スマートグリッド、インターネット、クラウドコンピューティング、5Gなどの新技術と融合しなければならない、このような方向性に従い、智能化エネルギー普及(車両が自律的に充電パイルを捜索後、充電を完了する)に向け、万全な準備が必要となる。
最近発表された新車の性能を確認すると、従来の自動車企業は高速充電能力を純電気車の核心機能に位置つけるトレンドが顕著だ。奥迪e-tron、Honda X-NV、BMW iX3、Toyota C-HR EV、LEXUS UX 300e、Mercedes-Benz EQC……30分から50分の間で電力を80%に達するのが、高速充電の中で主流となっている。
電気車の高速充電、充電パイルの利便性が実現できた場合…コーヒー一杯の時間だけで、車に電力がいっぱい充填されるとなったら、航続距離は最早悩みではなくなるではないか。電気が切れでも、簡単に充電すれば済むこと。