自動車人/張恒
10月20日、長安汽車A株は自動車セクタと逆らい、ストップ高となり、5年ぶりの最高株価を記録した。長安汽車は21日、60億元規模の私募計画は、中国証券監督委員会によって承認されたと発表した。
中国自動車販売は2017年に2888万台に達した後、2018年と2019年は2年連続減少した。その中で、長安汽車の株価は2018年10月の底値から徐々に上昇し、累積上昇率220%を記録した。
今年1から9月まで、長安汽車親会社の純利益は32億元~38億元に達し、前年比220%-243%増加した、この中で、第3四半期において、親会社の純利益は6億元~12億元となり、前年比242%-384%増加した。高成長の裏付けは、長安汽車の売上増加、製品構造の最適化、自社ブランド収益性の大幅改善、合弁ブランドの収益性向上などがあった。
1月から9月まで、長安汽車は前年比12%増の137.1万台が販売され、この中で、9月の販売台数は前年比28.6%増の20.6万台を記録した、6ヵ月連続にプラス成長を遂げた。9月、長安汽車の自社ブランドは前年比31.9%増の15.3万台が販売され、自社モデルは爆発的に人気を集めた、CS75シリーズの月間販売は6ヵ月連続2万台を上回り、長安EADOの月間販売は7ヵ月連続1万台を超え、長安UNI-Tの9月月間販売は10601台に達し、万台規模の月間販売は3ヵ月継続した。
同月、長安Fordの販売台数は前年比32.6%増の2.8万台となった。長安Fordの新車サイクルは、高ASPモデルが中心となっている。長安Mazdaは前年比16.1%増の1.5万台が販売された。高級ブランドLincoln Corsairは4000台以上、AVIATORは1400台以上の販売実績だ。
自社ブランドの新しい成長を遂げる機会が来た。長安汽車は北京モーターショーでUNIシリーズのニューコンセプトカーVision Vを公開した。SUV、乗用車、燃料車、新エネルギー車など5車種が含まれたUNIシリーズは、今後5年間で発売される計画だ。UNIシリーズとCSシリーズは差別化されており、長安汽車の自社ブランドの更なる躍進を率いるでしょう。
10月21日、長安汽車の公表によると、中国証券監督委員会から承認を得て、14.41億株以下の私募株の発行が可能となり、今回は1株当たり10.7元で5.61億株の私募株を発行し、私募金は60億元に達する、この中で、発行費用を差し引いた後、実際の私募金は59.86億元であると発表した。長安汽車21日の株価終値15.88元に比較すると、1株当たり10.7元というのは、発行対象が30%割引で追加株を受け取ることを意味する。
私募の発行対象は最終的に大株主であるCSGC、関連会社である中国長安、南方資産、JPM、国信証券などの金融機関を含めた12社となる。
長安汽車はテクノロジー、R&D、ブランディングなどの全面強化に向け私募金を投資し、高度道路交通テクノロジー企業への変革に役たつと同時に、爆発的に人気を集めた車種の増量、自社パワープラットフォーム及び衝突試験などの核心システム業務能力の強化に向け、総合競争力の向上を目指、更に、会社の資金力が強化し、発展及び変革においた調達資金として、構造最適化にも役立つと発表した。
自動車産業は顕明なサイクル産業だ、長安汽車は独自の成長ルートを構成した。2020年の自動車市場は、増量が制限された段階に入り、長安汽車の自社ブランドと合弁ブランドは、いずれも並外れた競争力を誇示した。